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1991-10-18
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3KB
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58 lines
■ ライフゲームについて ■
「ライフゲーム」は、数学者コンウェイ(John Horton Conway) によって考
案された、一種のシミュレーションゲームです。パターンの変遷が生物の誕
生や死滅、世代交代と似ているため、「ライフ」と命名されたようです。
ルールはいたって簡単で、以下の三つです。
1)生存
周囲の石が2個または3個である石は次世代に生き残る。
2)死滅
周囲の石が1個以下(孤独)、或いは4個以上(過密)である石は次世
代で死滅する。
3)誕生
周囲の石が3個である空のますめのには、次世代において石が置か
れる。
* ここで言う「周囲」とは、上下左右及び斜め方向の8個のますめ
を指します。また、変化は同時に起きることに注意してください。
これらの「生成規則」による変化は、美しく(そうでない物もあります・・
・・・(^_^;))、予測困難なものです。それがまた、ライフゲームの面白さで
もあります。
「ライフ」の最終形態をまとめると、概ね以下の様になります。
1)完全に死滅する。
2)安定して変化がなくなる。
3)一定の周期で同じ同じ変化を繰り返す、振動状態に陥る。
実際には、2)と3)を組み合わせた形で終わる事が多いようです。まれに
移動するものや、際限無く増え続けるパターンも有りますが、これらは、例外
と言っても位で、発見するのは非常に困難でしょう(新たに見つけるのは、と
言う意味です。サンプルデータの中には幾つか入っています。特に、グライダ
ーを吐き出しながら移動していくものなどは傑作です。(^_^))。
コンウェイは当初、どの様な図形も際限無く増え続ける事はない、と予想し
ていましたが、今日までに幾つか発見されています。その代表的なものが「グ
ライダー砲」です。これは、「振動」しながら一定の周期で「グライダー」を
吐き続ける(永久に)ものですが、「外部から何の供給も受けずにグライダー
を作り続ける工場」に見立てることもできますね。
この様に(どの様にでしょう??)ライフゲームには、面白いパターンがた
くさん有ります(おそらく無限に・・)。みなさんも、秋、ぢゃなくて冬の夜
長、このライフゲームの幻想的な世界に浸ってみるのも、また一興かもしれま
せん。そして、何か面白いパターンを見つけたら、是非教えてくださいね(^^;)
。(結局これが言いたかっただけかもしれない・・・)
最後に、参考文献を二、三ご紹介しておきます。
----------------------------
*別冊サイエンス、「数学ゲーム1」 日本経済新聞社
*「LIFEGAMEの宇宙」 日本評論社
*「数理パズル」 中央公論社
----------------------------
私などは、ただぼ~っとパターンの変化を見て楽しんでるだけですが(^^;)
結構奥の深いゲームですので、興味を持たれた方は一冊読んでみても損は無い
と思います。特に二冊目なんか面白そうですね。私は持っていませんが・・。
1991/01/16:
MHF01164 ASF